主に中国で採られる星月菩提樹の名前は、無数の斑点をまとった星月菩提樹の実の見た目そのものに関係があります。そして、その無数の斑点の中に一つだけ大きな斑点があります。 この大きな斑点は、茎から実を採った時に出来た跡で、他の点よりも深く大きな点となって残ります。
この小さな無数の斑点は夜空の『星』を、大きな斑点は『月』を表しています。このことから白い実に黒い斑点のある菩提樹の実を星月菩提樹と呼んでいるのです。また、星月菩提樹は仏の世界を表しているといわれています。それは、星月菩提樹の実を夜空の星と月に例えることに由来しており、古くから星月菩提樹の実は宇宙を表し、宇宙は仏の世界であると云われてきました。多くの人々がこの玉に何か神秘的なものを感じていたのでしょう。