初めてのお香・香りについて学ぶ

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香りについて学ぶ

香りの分類について

香木の香りがベースになった和風の【香木系】の香りと、花・果物・森林の雰囲気など香料を用いて表現された
【フレグランス系】の洋風の香りそれぞれについて、もう少し詳しく解説していきます。 

香木系の香り・原料について

香木系の香りには伽羅(きゃら)・沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)といった香木が原料に含まれています。
香木とは木自体が香る木のことを指し、日本に伝存する最古の歴史書・日本書紀にその存在が記されているなど
1000年以上もずっと昔から、貴重な香原料として知られているものです。

日本のお香に使われる香木といえば主にこの3種類で、この中でも伽羅は1グラムで数万円するという大変高価な原料です。
伽羅と比べれば沈香・白檀は安価なものですが、貴重な香原料という点では変わりありません。
そのためフレグランス系のお香よりも香木系のお香の方が価格も高くなります。

伽羅(きゃら)

伽羅(きゃら)

伽羅は超一流の調香師にも「この香りは神様が創った香りであって、これを我々人間が創りあげる事は不可能である」と言わしめる程の香りをもつ、究極の香木です。 木に含まれる樹脂分が香りの素なのですが、えも言われぬよい香りを醸し出し、何にも例えようがないこの伽羅の香りに織田信長や明治天皇など多くの歴史人が魅了されてきました。 本来、香木は温めることで香りを楽しむものなのですが、樹脂分の含有量が多いからか伽羅はそのままでも大変良い香りを放ちます。年々その入手が難しくなっており、価格は未だに高騰し続けています。 伽羅の香りのお香は、各お香メーカーさんの看板的な存在です。

沈香(じんこう)

沈香

沈香のその名は「沈水香木」(=比重が重く水に沈む香木の意)が由来となっています。
東南アジアの熱帯地域で育つジンチョウゲ科の木に外的要因で傷ができた時、その傷を治すために集まった樹脂の成分が変質し香りを放つようになったものが沈香です。そうなるまでには大変な年月がかかり、伽羅と同様に大変貴重な香原料といえます。
沈香は産地や熟成度合いなどによっても香りや価値が異なり、ベトナム産やインドネシア産、マレーシア産やカンボジア産などそれぞれ特徴的な香りがします。
沈香も需要が高まり、過去よりも年々良質なものが採れにくくなってきています。

白檀(びゃくだん)

白檀

白檀は香木系のお香やフレグランス系のお香のベースなど、最もお香原料に使われている香木です。
名前を知らなくても一番知られている、親しみのある香りかもしれません。
白檀の木で香るのは木の中心部分(心材)と根の部分だけで、伐採してから香りが立って熟成するまでに20年以上の長い年月がかかります。常温でも香るというのが特徴で、お香の材料以外にも仏像などの彫刻品や扇子の材料としてもよく用いられました。現在では小さなチップ状でしか入手できない、貴重な香原料です。
主な産地はインドやインドネシア、フィジーなどで産地によって香りが異なります。伽羅や沈香とは違う、涼やかで甘い香りが特徴です。

香りの系統について

伽羅のお香、沈香のお香、白檀のお香、花のお香…などなど、メインの香りでまずお香の分類をするのは比較的簡単ですが
その一言だけではお香の香りをすべて表現できない、というのが香りの奥深いところ、そして興味深いところです。

同じ香りの分類でも、原料の違いや配合量(調合)の違い、メーカーさんの違いなどによって、お香の香り(個性)は変わります。
例えば「伽羅のお香」という分類だけでは「Aの伽羅香と、Bの伽羅香はどう違うのかな?」となった時
それぞれの香りの雰囲気が分からず、比較できないですよね。

香源では香りの雰囲気が伝わるよう、それぞれの香りを示す指標として
香りの分類の先に3つの香り系統を設けています。
フレグランス系も系統を分ける場合がありますが、香りによっては分けられない(分ける必要のない)唯一の香りという場合もあります。

  • 伝統的な香り … どことなく古風で落ち着きのある印象。和を感じる雰囲気。
  • 華やかな香り … 明るく華やかでかろやかな印象。モダンな雰囲気。
  • ストレートな香り … メインの香りそのものを感じられる雰囲気。

使ってみたお香が「華やかな」香りで、でももう少し落ち着いた香りを使ってみたいなということなら
「伝統的な」香りを次は選んで使ってみるというのもおすすめです。
ただ、本当にお香はたくさんの種類がありますので、どれを選んでみたら分からないと困った時は私たちにご相談ください。
おすすめのお香をご提案させていただきます!

〈香りの系統イメージ〉

例えば、一言で「白檀のお香」「ラベンダーのお香」と言っても、比較してみると香りの雰囲気はお香によって違います。

伝統的な Traditional 華やかな Modern Pure ストレートな 白檀の香り
伝統的な Traditional 華やかな Modern Pure ストレートな ラベンダーの香り

フレグランス系の香り

フレグランス系の香りの印象を決める香りについては、さまざまな香料が日々開発されています。
香料すなわち合成香料というと、その成分や人体に与える影響などを心配される方もいらっしゃいます。
日本のお香製品は国際香粧品香料協会(IFRA)が認めた香料を使っており、海外製とは違って安全性が高いものです。
たまに「インド製のお香はないですか?」とお問合せをいただくことがありますが
香源が日本製のお香にこだわるのはそういった理由があります。

現在ではラベンダーやローズといった花の香りだけにとどまらず、珈琲やお茶、桃、はちみつ、チョコレートといった
美味しそうなドリンクやフルーツ、食べ物などの香りも再現され、お香でその香りを楽しめるようになってきました。

フレグランス系のお香の最大の特徴は香木系のお香とはまた違った香りの幅広さ、その可能性にあります。