【沈香（じんこう）】は香りの素晴らしさ故に、戦国武将など時の権力者が収集し香りを楽しみました。

日本における沈香の一番古い記録は国史・日本書紀に残されています。
また、格式のある寺院に行くと感じる焼香や線香の香り。
その調合で香りの中心に使われている香原料が沈香であることは少なくありません。
古来より愛される日本の香りの中心が香木沈香なのです。

沈香は東南アジア全土に生育しているジンチョウゲ科の木が、気候・風土・傷などの特定の条件や環境により木の一部が突然変異し、樹脂が沈着し、長い年月を経て沈香になります。

今回ご紹介するのは、非常に油分が多いカンボジア産のシャム沈香です。
シャム沈香は、ベトナム・タイ・カンボジア・ラオス・ミャンマーなどで採れますが
良いものは年々採れにくくなっています。

こちらのカンボジア産シャム沈香は、シャム沈香の特徴である清涼感とコクのある甘味に加えて
カンボジア産沈香の特徴でもある辛味も適度に感じられる、濃厚な香りです。

この沈香は現在採られるものよりも年代が古く、笹の部分となりますが
大変肉厚のものになります。
香りも濃く上品な香りなので、銀葉の上に乗せていただいてもお楽しみいただける逸品です。


もちろん焼香用として少量でも香りが広がります。
同じ形はひとつとない、本店限定販売の香木です。

ぜひ沈香そのものの香りをご体験くださいませ。


★香木を薫くには、道具が必要です。
※電子香炉
（コンセントに差すだけで大変便利です。）
※炭と灰と香炉、火道具⇒【聞香習い】が便利です。
（手間はかかりますが、香炉を創る時の雰囲気がなんとも言えない風情があります。）
※漫画でわかる香木の薫き方は、こちらからどうぞ